結論からいえば否である。・・・なぜならば現在活躍中の矢野や内海など若手は通年フル出場の経験がなくシーズン途中のスタミナ切れが不安、また依存せざるを得ない工藤や桑田などベテラン組は年齢的に通年コンスタントな活躍が望めない。高橋と小久保は怪我持ちの半病人、李と小坂はいずれきめの細かいセリーグの野球にしてやられる、パウエルだっておなじこと。そしてなによりの弱点は原監督の手腕。調子のいいときは監督に関係なくほっといても勝てる、だがせった試合やせった時期に彼が指揮官としてリーダーシップを発揮できるかどうか?はなはだ疑問である。それを問われるときがシーズン中に必ずくる。
だがシーズンの結果がその通りになるかどうかは別問題である。
というのは、ご存知のとおり最近の読売ジャイアンツは昔ほど強くない、成績が振るわないと人気は右肩下がり、観客動員数・テレビ視聴率などいずれも下降気味である。情けないことだがこれでは他球団も困るのである。他球団の地元でも実のところ読売ファンが少なくない。読売ファンはミーハーが多いから強い読売ジャイアンツでなければ球場には行かないしテレビも見ない。また地元球団のファンにしても強い読売ジャイアンツだからこそ他球団に対するより数倍勝てば嬉しいし負ければ悔しい。強いジャイアンツに勝つことだけを楽しみに球場にも行くしテレビも見る。
プロ野球人気再興のためにはどの球団もいったん読売巨人軍に強くなってもらわなければ困るのである。その強い読売巨人軍にほかの球団が立ち向かっていく姿こそがファンを球場にひきつけるのである。読売ジャイアンツさえ強ければナゴヤドームも広島球場も横浜スタジアムも満員になりテレビの視聴率もあがるのだ。
ということで、他球団の経営陣に[読売ジャイアンツに強くあって欲しい]という気持が少しでもあるかぎりこのまま読売ジャイアンツが突っ走ることもあり得ないことではない。
・・・だとすればわれわれ他球団のファンがひいきチームの動向に一喜一憂していることがむなしく馬鹿々々しい気がしないでもないが、それはそれ、少なくとも現場の監督や選手は勝つために一生懸命戦っているのだから、やはり勝っては祝杯、負ければ涙酒の毎日を繰り返すことになるだろう。
ちなみに、WBCの優勝でファンが球場に足を運ぶであろうなんてことは夢のまた夢、(現にすでにその効果はなくなったも同然)、またプレーオフ制度は伝統ある一シーズン制に汚点を残すもので半永久的に続くとは思えない小手先だけの悪制度、人気回復の決め手にはなりえない。
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